学生企画
グレーゾーンについての異分野対話
ー人間に関する技術と社会への影響、研究者としての私たちー
※ 終了いたしました。
「自分の研究成果が実装されるとき、社会はどのように変容するのだろう」
「自分が研究対象とする社会は、どんな技術によってどのように変容するのだろう」
皆さんは、このようなことを考えてみたことがありますか?
本ワークショップは、そのような「人間に関する技術と社会への影響と倫理」に関して、
ぼんやり頭の中にあることを、異分野の学生同士が対話することによって深め、繋げていく場です。
私たちが研究に取り組み、得られた研究成果は、世に出た時に「何が良いのか、悪いのか」の前提を変容させることがあります。例えば、自動運転技術と自動運転車の普及は、運転者が責任を負うという前提を変容させます。このとき、私たちは、自動運転車が事故を起こした場合に、誰がどれだけの責任を負うのかが良いか、という倫理の問題を再考させられます。
このような問いに対する正答は一通りではありません。しかし人々は、答えのない問いに向き合い、正しいと思えることを1つ、決めなくてはなりません。研究のこれからを切り拓いていくことになる我々大学院生こそ、研究成果の社会に与える影響と、そこで問われる倫理を想像し、自身の研究者としての立ち位置を模索すべきなのではないでしょうか。
開催概要
※ 終了いたしました。
ご参加ありがとうございました。
■目的
・研究成果が社会に与える影響について、考える体験をすること
・研究者としての、自分なりの価値観を醸成すること
・異分野対話によって、新たなフレームを獲得すること
■日時:2023年 3月31日(金)14:00〜16:00
■場所:東京大学柏キャンパス環境棟1階ギャラリー
■対象:学部・修士課程・博士課程学生、教職員(※ 所属大学・研究分野を問わず、広く歓迎いたします!)
!こんな方にもおすすめです!
・考えを整理して深めたい方
・自分の研究と社会の関係を考え直してみたい方
・他分野の知り合いを作りたい方、などなど
■オンサイト対話の参加登録はこちら:https://forms.gle/rn34CNPT31tazvkF9
・コロナウイルス感染症対策のため、参加人数には限りがございます。あらかじめご了承ください。
・オンサイト対話参加者以外のご来場はお断りしております。
・オンラインでの同時配信は行わず、後日対話の様子をおさめた動画とグラフィックレコーディングを公開いたします。
プログラム(TBC)
14:00 イントロダクション(趣旨説明)
14:05 エモグラフィーライティング レクチャー (by グラフィック・カタリスト・ビオトープ)
エモグラフィーライティング:表情のイラストをベースに自分の感情や考えをアウトプットし整理する
14:20 (30分)対話① グラフィックレコーディングをしながらグループ内対話
(15分)全体共有 対話①の内容を全体へ共有
(45分)対話② 全体共有の結果を踏まえて、全体対話
15:55 クロージング
16:00 終了
議題例
自動化と雇用、人間拡張技術の導入と格差・主体性、ゲノム情報の利用、医療技術の導入と格差、船舶技術開発と軍事利用、建築技術と法改正、フィールドワークと市民生活…
ファシリテータ:
伊東眞琴 東京大学大学院新領域創成科学研究科 メディカル情報生命専攻
高木咲恵 東京大学大学院新領域創成科学研究科 人間環境学専攻
石田悠華 東京大学大学院新領域創成科学研究科 先端生命科学専攻
グラフィックレコーディング:
グラフィックカタリスト・ビオトープ (松本花澄 / 佐久間彩記 / 岡部萌子)
※ 当日実際に描かれたグラフィックレコーディングです。詳細はこちらのページ をご覧ください。
画像の無断コピー・転載はご遠慮ください。
録画公開:
ワークショップ当日の撮影配信動画をこちらで公開しています。: