第2回

「人間はどこにいく:拡張する身体の現在と未来」


終了いたしました。

日時: 2022年114日() 13:30~15:00

参加 ライブ / オンライン配信(申込受付は終了しました。

登壇者(敬称略):

コーディネータ:


グラフィックレコーディング:

篠田 裕之

SHINODA Hiroyuki

東京大学 大学院

新領域創成科学研究科

複雑理工学専攻 教授

実世界情報システム・触覚インタラクション

割澤 伸一

WARISAWA Shinichi

東京大学 大学院

新領域創成科学研究科

人間環境学専攻 教授 

人間環境情報学

松尾 真紀子

MATSUO Makiko

東京大学 

公共政策大学院 特任准教授

科学技術・リスクガバナンス

福永 真弓

FUKUNAGA Mayumi

東京大学 大学院

新領域創成科学研究科

社会文化環境学専攻 准教授

環境倫理・環境社会学 

プログラム(案・敬称略)

13:30 第1回から第2回へ :福永真弓 

13:40 プレゼンテーション :松尾真紀子 / 割澤伸一 / 篠田裕之

14:10 対談  :篠田裕之 × 割澤伸一 × 松尾真紀子(コーディネータ 福永真弓)

14:55 第3回に向けて :福永真弓

15:00 終了

 人間はどこまで拡張されようとしているのでしょうか。

 治療や予防医学、ひいては能力や性質の改善をめざして人間の心身に介入するエンハンスメントは非常に身近なものとなりました。医学・生理学的な心身への介入に加えて、バイオセンシングや感覚の技術的拡張など、情報科学やデバイス開発の進展による工学的な心身への介入もいっそう進んでいます。これまでエンハンスメント志向は、より強く、より健康で、より優秀に、より美しく、より「完全な人間であること」を目指す言葉で語られてきました。しかしながら、昨今の科学技術は、人間を拡張し、「人間であること」それ自体を物理的・生理学的に飛び越えることを可能にし(ポストヒューマン)、エンハンスメント志向を語る言葉自体、「人間であるとは何を意味するのか、そもそも人間とはどのような存在であるのか」という問いとともに手探りされなければならない状況にあります。

 では、人間の拡張を可能にする科学技術を開発し、実装しようとする立場の研究者たちは、どのようにこの問いを手探りしているのでしょうか。第2回は、人間が自己と世界を理解するため、日常的に駆動している感覚の拡張を試みている二人の研究者と、科学技術の実装の手前でリスクガバナンスについて思考する研究者の3人の対話から、人間拡張の科学技術が垣間見せる「人間であること」の輪郭とその揺れについて考えてみたいと思います。議論されるのは、バイオセンシングによるメンタルヘルスケアの拡充を目指し、共感性を涵養するための科学技術であり、もっとも基本的な人間の感覚でありながら近代において眠る感覚であり続けてきた触覚をコミュニケーションに拓く科学技術です。これらの科学技術があぶりだす「人間であること」の揺らぎと新たな人間の未来像について、対話から考えてみましょう。

※ 当日実際に描かれたグラフィックレコーディングです。詳細は こちらのページ をご覧ください。

  こちらの画像の無断コピー・転載はご遠慮ください。

アンケートフォーム https://forms.gle/LjYZzV1KeYsqzbjh7

回ワークショップ「人間はどこにいく:拡張する身体の現在と未来にご参加くださりありがとうございました。

ぜひアンケートから皆さまのご意見ご感想をお聞かせください。今後の参考にさせていただきます。

どうぞよろしくお願いいたします。

開催報告