1回/2024.11.18(月)開催

情報化される生命と生(life):
人とバクテリアの交差から

※ ご参加ありがとうございました。


開催概要

日時:20241118日()14:00~15:30

参加:ライブ/ウェビナー配信 

参加申込フォーム:終了しました

登壇者(敬称略):

コーディネータ:


グラフィックレコーディング:

松田 浩一 

MATSUDA Koichi

東京大学

大学院新領域創成科学研究科

メディカル情報生命専攻 教授

ゲノム医科学、バイオバンク 

吉澤 晋

YOSHIZAWA Susumu

東京大学

大学院新領域創成科学研究科 

自然環境学専攻 准教授

海洋微生物学、メタゲノム 

福永 真弓

FUKUNAGA Mayumi

東京大学

大学院新領域創成科学研究科

社会文化環境学専攻 准教授

<環境倫理・環境社会学> 

プログラム(予定・敬称略)


14:00 オープニング:福永真弓 先生

お話①: 松田浩一 先生

お話②: 吉澤晋 先生

対談: 松田浩一 先生 x 吉澤晋 先生 (コーディネータ 福永真弓 先生)

次回に向けて:福永真弓 先生

15:30 終了

情報化される生命と生(life):人とバクテリアの交差から

 第一回は、情報化される生命について、人間とバクテリアという対極にある生命に向き合いながら研究されてこられたお二人の対談から、あらためて生命とその情報化をめぐる倫理について考えます。

 DNA分析は生命の情報化という扉を開きました。ヒトゲノムデータの解析とそのデータベース構築は、新しい製薬や医療技術の開発を可能にすると同時に、オーダーメイド医療という未来を引き寄せています。また、情報化された生命データの蓄積は、集団遺伝学や系統地理学の組み合わせにより、アルゴリズム分析による新たな識別集団の生成(人種やエスニシティではない人間集団の識別)を可能にしています。

 バクテリア研究から始まった環境DNA解析とデータベース構築は、生物多様性のモニタリングや病原体の監視等のプラグマティックな貢献から、大洋や深海の生物探査(bioprospecting)や機能未知な遺伝子発見を可能にしています。また、こうしたデータの蓄積は、従来の種や分類ではない、ゲノムの構造や形態による新たな生命分類も可能にしています。

 こうしたデータの取得、保有、管理、利用に関するガバナンスには、同意、プライバシー、監視、データの所有権、商品化など、多くの倫理的課題があります。他方で、情報化・数値化された生命があたりまえになった社会において、生命(非生命)をどのようなものとして意味づけるのか、生命を生きるということはどのようなことなのかといった、「生(life)」そのものの定義や意味の探求もますます重要な課題になります。人間とバクテリアというまったく異なる対象を扱う松田先生と吉澤先生の研究の交差から、これらの課題に光をあててみましょう。

ポスター:PDF 

グラフィックレコーディング

過去の作品はこちらのページ をご覧ください。

録画公開

後日、ワークショップの撮影配信動画を公開いたします。過去の動画はこちら

ご参加いただいた皆様へ

アンケートにご協力いただき、ご意見ご感想をお聞かせください。

頂戴したご意見ご感想は今後の参考にさせていただきます。

どうぞよろしくお願いいたします。