第2回
「循環とは何か」
※ 終了いたしました。
開催概要
日時:2022年12月14日(水) 14:30~16:30
参加:ウェビナー/Youtube 配信( 終了いたしました。)
登壇者(敬称略):
コーディネータ:
福永真弓 東京大学大学院新領域創成科学研究科 社会文化環境学専攻 准教授
グラフィックレコーディング:
グラフィックカタリスト・ビオトープ (松本花澄 / 佐久間彩記)
プログラム ※お話の順番は変わる可能性があります。
14:30 第1回から:福永真弓 先生
お話①: 伊藤耕三 先生
お話②: 岡部明子 先生
対談: 伊藤耕三 先生 x 岡部明子 先生
(コーディネータ 福永真弓 先生)
第3回へ:福永真弓 先生
16:30 終了
循環とは何か:「ネオサイクル」時代の分解とリサイクル
循環は現代社会において、人間社会が充たすべき要件となりました。大量生産・消費・廃棄をもたらす社会経済システムは、地球の生命・物質循環システムに大きな変容をもたらしてきました。その結果でもある気候変動や生物多様性の喪失は、循環システムそのものを不安定化させ、禍を増幅させるという負のサイクルを生んでいます。こうした負のスパイラルから抜け出すために、いかに迅速に、わたしたちの社会そのものを循環型社会に変革できるのか。わたしたちの思考および知そのものを、循環という理念のもとに再編することが求められています。
足下の社会を省みれば、わたしたちの生活は、使い捨てることを前提に無制限につくられてきたもので溢れています。その中にはプラスチックのように、循環の外部におかれてきた人工物質もあります。他方、プラスチックすら分解する微生物の発生が既に確認されているように、かつて自然界に存在しなかった人工物質も、すでに循環のサイクルに入り込んでいます。いわばわたしたちは、人間活動によって生み出されてきた、人為起源の「ネオサイクル」の中に生きていると言えるでしょう。
はたして、こうした「ネオサイクル」は、わたしたちが生きる地球に、そして生命と物質の循環それ自体に、何をもたらしているのでしょうか。どのような文化や人間存在の基盤を、「ネオサイクル」と共に生み出そうとしているのでしょうか。そして、人間社会と切れ目なくつながった生命・物質の循環システムとしての「ネオサイクル」を、どのように統治しようとしているのでしょうか。複雑系かつカオスな自然と社会は、双方とも人間の統治やデザインの意図に収まらない領域を生み出し続けもします。「ネオサイクル」の統治は、こうした自然と社会の可能性を縮減するのでしょうか。それとも、新しい可能性を拓くものとなりうるのでしょうか。
今回は、「ネオサイクル」時代の分解とリサイクルに焦点をあて、二人のゲストの対話から、改めて循環とは何かを探求したいと思います。一人は、プラスチックに代表されるポリマー開発に携わり、循環型社会・経済についての設計に、物質開発という観点から取り組んでいる伊藤耕三先生(新領域・物質系専攻)です。もう一人は、古民家を中心とする地域デザインを建築デザインの立場から実践しつつ、地域の生命・物質循環と人間文化の縺れ合いという事象から分解・循環について思考をめぐらせてきた岡部明子先生(新領域・社会文化環境学専攻)です。お二人の対話から、循環という思考とかたちについて探ってみましょう。
グラフィックレコーディング
※ 当日実際に描かれたグラフィックレコーディングです。詳細はこちらのページ をご覧ください。
こちらの画像の無断コピー・転載はご遠慮ください。
録画公開:
ワークショップ当日の撮影配信動画をこちらで公開しています。:
アンケート:https://forms.gle/NM2QT15qCPgbLsNz6
第2回ワークショップ「循環」ご参加くださりありがとうございました。
ぜひアンケートにご協力いただき、ご意見ご感想をお聞かせください。
頂戴したご意見ご感想は今後の参考にさせていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。