特別対談
「 科学技術的解と社会的合意:放射性廃棄物の事例から 」
※ 終了いたしました。開催報告はこちら。
** 新領域創成科学研究科限定 **
「想像×科学×倫理」ワークショップ 2023 特別企画
開催概要
日時:2023年10月4日(水) 14:00- 15:30
参加:オンライン配信 ※東京大学大学院新領域創成科学研究科 学生・教職員限定
(申込フォーム ※ 終了いたしました。)
プログラム(敬称略)
14:00 開会
主催者挨拶 篠田 裕之
14:05 開催趣旨 福永 真弓
14:10 講演1 徳永 朋祥
14:30 講演2 小林 傳司
14:45 対談(QA) 小林 傳司 / 徳永 朋祥 (司会:福永 真弓)
15:25 まとめ 福永 真弓
15:30 閉会
徳永 朋祥
TOKUNAGA Tomochika
東京大学 大学院新領域創成科学研究科長
環境システム学専攻 教授
篠田 裕之
SHINODA Hiroyuki
東京大学 大学院新領域創成科学研究科
副研究科長(研究倫理担当)
複雑理工学専攻 教授
<グラフィックレコーディング>
佐久間彩記/松本花澄 グラフィックカタリスト・ビオトープ
開催趣旨
放射性廃棄物の問題は、2021年度に「想像×科学×倫理」ワークショップを開始した当初から、取り上げてほしいという声が研究科内から寄せられていたものでした。
放射性廃棄物問題は、科学に問うことはでき、科学技術的な一定の暫定の解の範囲は示せるが、決定することはできない(つまり答えられない)、トランスサイエンスの典型的な問題ともいえます。さらに、気候危機をめぐる社会的合意の困難さと通じる多様な論点も含んでいます。そのため、「責任ある研究とイノベーション:RRI」を研究科内でどのように血肉にするか考えたとき、再度この古典的かつ現在進行形の問題を再訪してみることは、非常に重要な出発点になると考えます。
そこで今回「想像×科学×倫理」ワークショップでは、新領域創成科学研究科長の徳永朋祥先生と、科学技術振興機構 社会技術研究開発センター長の小林傳司先生をお招きして、この問題に取り組むこととしました。
徳永朋祥教授は、科学技術的解と社会的合意形成にずれが生じやすい問題をめぐる合意形成の場に呼ばれる、地圏環境学/地球資源工学分野の専門家です。科学技術はそもそも社会に埋め込まれたものであるという認識と共に、問題それ自体や解決に至る道筋を複雑にし、むしろ袋小路化させる社会システム側のガバナンスはどうしたらいいのか、合意形成の現場で悩んできました。
本ワークショップでは、徳永朋祥先生から、科学技術的解と社会的合意形成のずれをめぐる話題提供をいただきます。それに対して、科学哲学・科学技術社会論の専門家である小林傳司先生からコメントをいただき、さらに、議論を深めていきたいと考えております。
※ 当日実際に描かれたグラフィックレコーディングです。詳細はこちらのページ をご覧ください。
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